e-Tax・eLTAXのダイレクト納付|国税・地方税の利用方法と手続き

税務

税金の納付方法のひとつに、「ダイレクト納付」があります。

ダイレクト納付とは、納付書で支払うのではなく、事前に登録した金融機関の口座から税金を引き落として納付する方法です。

国税では「e-Tax」、地方税では「eLTAX」などを利用します。

今回は、国税・地方税のダイレクト納付について、それぞれの違いや利用開始までの流れ、実際の納付方法を解説します。

ダイレクト納付とは

ダイレクト納付とは、事前に登録した金融機関の口座から税金を引き落として納付する方法です。

国税と地方税では、利用するシステムや設定手続きが異なります。

区分使用するシステム内容
国税e-Tax国税を登録した口座から納付します
地方税eLTAX/地方税お支払サイト地方税を登録した口座から納付します

※国税のダイレクト納付を設定しただけでは、地方税のダイレクト納付は利用できません。それぞれで確認・設定が必要です。

国税のダイレクト納付

国税のダイレクト納付は、e-Taxを利用して、あらかじめ届出をした預貯金口座から国税を納付する方法です。

利用するためには、次の準備が必要です。

・e-Taxの利用開始手続き
・ダイレクト納付に対応している金融機関の口座
・ダイレクト納付利用届出書の提出

利用開始までのおおまかな流れは、次のとおりです。

① e-Taxの利用者識別番号があるか確認する
② ダイレクト納付に使用する金融機関の口座を決める
③ 金融機関がダイレクト納付に対応しているか確認する
④ ダイレクト納付利用届出書を提出する
⑤ e-Taxのメッセージボックスで口座登録完了通知を確認する
⑥ 登録完了後、e-Taxからダイレクト納付を利用する

税務署と金融機関での確認・登録が完了すると、e-Taxのメッセージボックスに「ダイレクト納付の預貯金口座登録完了通知」が格納されます。

この通知が届くまでは、ダイレクト納付を利用することはできません。

国税は利用開始までどのくらいかかる?

ダイレクト納付利用届出書を提出してから利用可能になるまでには、一定の期間がかかります。

提出方法利用開始までの目安
書面で提出約1か月
e-Taxから提出約1週間

利用開始まで時間がかかる場合があるため、ダイレクト納付を利用したい場合は、余裕をもって手続きを進めることが大切です。

国税を実際に納付するとき

口座の登録が完了した後は、e-Taxで申告データや納付情報を送信し、メッセージボックスに格納された納付情報から納付手続きを行います。

主な納付方法には、次の2つがあります。

即時納付
すぐに口座から引き落とします。

期日指定納付
指定した日に口座から引き落とします。

期日指定納付の場合は、指定日の朝に引き落としが行われます。

そのため、納税資金は前日までに口座へ準備しておく必要があります。

また、納付手続き後は、完了通知やエラー通知などで納付状況を確認しておきましょう。

地方税のダイレクト納付

地方税の電子納付は、eLTAXの「共通納税」を利用して行います。

共通納税は、自宅やオフィスから地方税の納付手続きを電子的に行う仕組みです。

地方税の納付方法には、ダイレクト納付のほか、インターネットバンキング、ATM、クレジットカードなどがあります。

このうちダイレクト納付は、事前に登録した金融機関口座を指定して地方税を納付する方法です。

eLTAXの共通納税では、例えば次のような税金を納付できます。

・法人都道府県民税
・法人事業税
・特別法人事業税
・法人市町村民税
・事業所税
・個人住民税(特別徴収)

地方税の利用開始までの流れ

地方税のダイレクト方式を利用するためには、eLTAXへの口座登録と、金融機関による口座振替の審査が必要です。

おおまかな流れは、次のとおりです。

① 地方税お支払サイトにeLTAX利用者IDでログインする
② 「口座の設定」を開く
③ 「新しい口座を登録する」を選択する
④ 口座情報を入力する
⑤ 入力内容を確認する
⑥ 口座振替依頼書を印刷する
⑦ 金融機関届出印を押印する
⑧ 宛名ラベルを封筒に貼り、金融機関へ郵送する
⑨ 金融機関の審査完了後、メールを確認する

手続きの状況は、次のようになります。

手続きの状態利用状況
口座情報を入力しただけまだ利用開始ではありません
依頼書を印刷・押印・郵送した金融機関の審査中
審査完了メールが届いた利用可能

口座情報を入力しただけでは、ダイレクト納付を利用することはできません。

金融機関の審査が完了すると、「口座審査結果のお知らせ(口座の利用が可能になりました)」というメールが届きます。

口座審査には、通常1か月程度かかるとされています。

地方税を実際に納付するとき

口座登録が完了した後は、地方税お支払サイトから納付手続きを行います。

おおまかな流れは、次のとおりです。

① 地方税お支払サイトにeLTAX利用者IDでログインする
② eL-QRを読み取る、またはeL番号を入力する
③ 支払方法で「口座振替(ダイレクト方式)」を選択する
④ 事前に登録した口座を選択する
⑤ 「今すぐ納付」または「期日指定納付」を選択する
⑥ ワンタイムパスワードを入力する
⑦ 納付手続きを完了する
⑧ 支払完了メールを確認する

納付手続き後は、支払完了メールなどで納付状況を確認しておきましょう。

国税と地方税はそれぞれ手続きが必要

ダイレクト納付では、事前に登録した金融機関の口座から国税や地方税を納付することができます。

ただし、国税はe-Tax、地方税はeLTAXと利用するシステムが異なり、それぞれで口座登録などの手続きが必要です。

また、申込みをしてから実際に利用できるようになるまでには一定の期間がかかります。

ダイレクト納付の利用を検討している場合は、納期限に余裕をもって準備を進めましょう。

税金の電子納付やダイレクト納付の手続きについてご不明な点がございましたら、お気軽に当事務所までご相談ください。

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